楽天グループが、
傘下の
金融事業の
大規模な
再編を
行う方針を
固めたことが
明らかになりました。
銀行やクレジットカード
などの
子会社を1つの
グループに
集約し、
経営の
効率化や
連携の
強化を
進めるねらいです。
関係者によりますと、楽天グループは、傘下の銀行や証券、クレジットカードなど、金融事業を行う子会社を再編し、1つのグループに集約する方針を固め、ことし10月までの完了を目指すということです。
楽天銀行の上場を維持し、傘下に、ほかの子会社を置く案を軸に、具体的な協議を始めるものとみられ、一方で、目指すとしていた証券の上場は、取りやめる方向で検討を進めるものとみられます。
楽天は、グループ全体の決算が5年連続の最終赤字となり、その要因となっている携帯電話事業の黒字化を目指す一方、金融事業は好調な業績が続いています。
今回の再編を通じて、経営の効率化を図るとともに、それぞれの子会社の連携を強化するねらいがあります。
金融事業は、個人の資産運用の活発化や、キャッシュレス決済の普及などを背景に、業界の垣根を越えた競争が各社の間で激しさを増し、楽天の今回の再編は、今後の競争にも影響を与えそうです。